高圧ガス製造保安責任者甲種化学講習の話
5月10日から12日の3日間で開催された高圧ガス甲種化学の講習に参加してきました。
この講習は学識、保安管理技術、法令の3つの科目の講習を3日間受講した上で、後日実施される検定試験に合格すると11月に実施される国家試験時の受験科目のうち、学識と保安管理技術を免除できるものになります。
自分は既に甲種機械を取得していて、法令が免除できる状態でしたのでこの講習、検定で合格して学識、保安管理も免除して11月の国試は全免除で行く予定です。合格して講習代、国試受験代を会社に払ってもらう算段です^^
学識の出題傾向は
問1:気体の一般的性質(記述)
問2:気体の熱力学(記述)
問3:化学平衡(記述)
問4:爆発・燃焼(記述)
問5:ガス各論(記述と選択)
問6:気体の熱力学、性質、爆発、分離から単語の説明(記述)
大体こんな感じで毎年出ています。
1日目
学識:高圧ガスの定義と分類、単位、気体の一般的性質、気体の熱力学、
気体の化学反応、爆発・燃焼
出そうだと思ったところを下記にまとめました。
・理想気体の状態方程式(モル質量)・化学平衡(ラウールの法則、蒸気圧、体膨張係数、圧縮率)・化学ポテンシャル(フガシティー)・気体の状態変化・実在気体のフガシティーと化学平衡・反応エンタルピー変化ΔHと反応ギブズエネルギーΔGの計算
・化学平衡(ル・シャトリエの法則)・反応速度式(反応次数)・燃焼熱・火炎温度・爆発限界・ホプキンソンの三乗根則
実在気体の状態方程式、三角図は出なさそう
2日目
法令:免除の為、欠席(お仕事)
3日目
学識:高圧装置用材料、材料の劣化、高圧設備、ガス各論、流動、伝熱、分離
保安管理技術:安全管理、保安防災設備、設備管理、環境管理、高圧ガス関連の災害、
事故
出そうだと思ったところを下記にまとめました。
多分保安管理で出題
・隔膜式圧力計について・オリフィス流量計ついて・ガスケット設計締め付け応力とガスケット締め付け力・リスクマネジメントについて・リスクコミュニケーション・フェーズ理論・特性要因図・静電設置・所要吹き出し量・逃し弁・ESV遮断特性・逆止弁スイング・負圧対策・フレアー騒音・除外剤・衝撃試験・硬度試験・浸透探傷試験・放射線透過試験
多分学識の問5と問6で出題
優先度高◎水素、一酸化炭素、二酸化炭素、アルゴン、ヘリウム、メタン、ブタジエン、アンモニア、一酸化窒素、硫化水素、塩素、ホスゲン、塩化ビニル、フッ素、特殊材料ガス(アルシン、ジボラン)
優先度中○エチレン、酸化エチレン、プロピレン、シアン化水素、塩化水素、シラン
・蒸留の原理・ガス吸収の原理・吸着の原理・膜の原理
まとめですが上記の項目が出るかもしれないし、出ないかもしれない。逆にあんまり説明していないところから出るかもしれない。
最近の講習では講師の方もKHKから出る箇所とかは教えてもらえず、説明してほしい項目のみだけ知らせられるそうです。(講師談)
そしていつの間にか、レジュメももらえなくなっており、メモが面倒になりました。
19年に受けたときはもらえてたんだけどなぁ…経費削減とかなのか・・・
余談ですが今年の会場の東京都立産業貿易センターは20年9月にオープンしていて、めちゃくちゃ綺麗でビル内に入っているお店も充実しており、最寄りの駅(浜松町駅)からほとんど屋根付きの通路で繋がっていて雨の日でも濡れずに済むのがとても良いと思いました。
勉強頑張って、29日の試験に挑みたいと思います。